A.ライバルメーカーと言うと”どこかを意識している””対抗している”ということになると思いますが、タカラスタンダードの商品をご覧いただければおわかりいただけると思いますが、他社さんを真似たり、あそこよりイイものを造ろうと競争心でやっているわけではないんですね。タカラはタカラの良さ、素材や考え方を貫いて、それをお客様にご理解いただけるような営業手法でやっています。ですから、どこがライバルかと言われたら、みんなライバルですね。特定のライバルはないという風に思います。
Q.タカラスタンダードというメーカーとしての独自性ですか?
A.そうですね。独自性だと思います。他社メーカーはどこかが新しい製品を出すと、すぐに真似をして対抗していきますよね。そして、それよりも違うものを考えて出すと、またどこかがそれを真似したりして…。私たちからすれば、何もその真似をする必要はないのになぁ、と。結局これと言った特徴がない、ということをご自身で自覚されているので、どこかが新しいものを出すと置いていかれるのでは、という感じで競争されているのではないかと思います。
Q.現場レベルではどことよく競合しますか?
A.クリナップが多いですね。そういう意味では、ライバルではないですがクリナップと競合している部分は結構多いと思います。お風呂になるとTOTOです。
サンウエーブはあまりありません。
Q.では選ぶ基準はステンレスかホーローかと?
A,そういうことですね(笑)。
(クリナップ:S.S、サンウエーブ:センテナリオ、TOTO:キィジア)
A.確かにレミューはうちでは一番上のクラスで、S.Sもクリナップでは一番上、センテナリオもサンウエーブの一番上なんですが、ところが実は全く価格が違うんです。ちょっと古い資料なんですが、レミュー79万5,000円という基本設定に対して、S.Sの扉ステージ3が127万円、センテナリオが117万円と、圧倒的な開きがあって殆ど倍近いんじゃないか、という感じなんですね、単純に価格設定では。レミューは何と競合か?と言うとやはりS.Sだったりするんですが、違いとなるとまずホーロー製品という点と、S.Sはステンキャビでも扉は木製のものが多い、という点だと思います。
Q.やはりホーローかステンレスか、という点?
A.そうですね。逆に教えてもらいたいんですが、S.Sとセンテナリオの商品の違いって?私が感じるのは、S.Sとセンテンリオは多分競合しないと思うんです。むしろS.Sと比べられるのはアクティエス(サンウエーブ)だろうなって。
フレームキッチンという違いがあるんですが、S.Sはステンレスを前面にうたっていること。どちらかと言えばセンテナリオは家具っぽいコンセプトでやっているので、素材的にも違うし、見た目にも豪華なつくり。サンウエーブとクリナップというライバルメーカー同士なんですけれど、私的には実際はあまり競合しないんじゃないかぁ、と思うんです。
キッチンはやはり家具ではなく、道具だと思うんです。どちらかと言うとデザインやらカラーやらという細かい機能というのは基本性能がしっかりしていて、その後に求められるものであって、その基本性能というのは何かと言えばやはり道具としての耐久性だったり、お手入れの仕方だったり、使い勝手というところがまず大切になってくる、という気がします。
Q.クリナップの見解に近いですね。
A.そうでうか。
Q.サンウエーブのセンテナリオに限って言うと?
A.おそらく、システムキッチンとしてのコンセプトが違うので比べられることが少ないですね。
(クリナップ:クリンレディ、サンウエーブ:サンヴァリエ・ピット、TOTO:レガセスなど)
A.結局レミューと同じなんですが、レミューでお話していることが下のクラスでも当てはまるし、さらにその下のクラスでも当てはまる考え方だと思います。
Q.その辺が先ほどの独自性という部分ですか?
A.そうですね。
Q.それだけホーローに自信を持っているということですね?
A.そうですね。