A.自分でもわからないんですよ。常に自分の中で変化しているからわからないんですが、お家の箱が決まってこないとね。どんな単位の家族で自分自身がいくつなのか、子育て中の自分なのか、老後の自分なのか、とかどこで区切るか、というのがあるので意外といろいろ収納がなくても本当に出っぱなしで、超シンプルかもしれないですね。
Q.例えば?
A.カウンターがあって、流しがあって、下が全部開いてるよ、みたいな感じかもしれないです。
Q.過去いいな、と思ったキッチンってありますか?この仕事を始めたばかりの頃とか、5年くらい過ぎた頃の事でもいいです。
A.過去いいな、と思ったのは”作りつけちゃったキッチン”。作りつけのキッチンは、引き出しなどクリナップの商品みたいには出来ないんですが、”下がオープンで開けっぱなし”みたいな感じにできるし、それでも対面なので向こう側からは見えないし、木も削ればメンテナンスもできる…という感じで面白いと思います。
Q.家具屋さんにあるような感じ?
A.そうですね。ちょっとシンプルで。お客様はいろいろ収納が欲しいと言われるんですが、自分の家ってそれほど鍋がそんなにないので。
Q.使う側の家庭状況がかなり左右されるから、何がイイというのがないんですね?
A.例えば私が仕事を辞めたらまた発想が違ってくるかもしれないですけれど、今はちょっと自分の中で確立してなくて。
Q.クリナップがいいとか、サンウエーブさんがいいとか?
A.そうは思ってないですね。
Q.私的にはショールームは3ヵ所位回ればいいと思うんですが、実際何ヵ所位回ればイイですか?
A.私も3ヵ所位でいいと思いますよ。
Q.その3ヵ所ってどう選べばいいですか?
A.これはそれぞれでイイと思うんです。自分が行ける時間というのも決まっていると思いますし。東京にしかないメーカーでも、行きたいエネルギーがあれば行かれてもいいと思いますし、「よくわからないからとりあえず最寄でこの通り辺りで3社ぐるっと回って何となくわかった」でもイイと思います。また1年後に建てるから時間もあってそれが楽しいのであれば、何ヵ所回られても構わないと思います。「同じクリナップでも場所が違えば○○と△△は違うなぁ」なんて楽しんでもらえると思います。でも、「本気で決めましょう」という人は3ヵ所位でイイと思います。
Q.疲れちゃいますもんね。
A.ほんと、疲れちゃいます。
Q.ショールームの件なんですが、私たちみたいな立場だと3ヵ所というのはクリナップ、サンウエーブ、タカラスタンダードぐらいだと思うんですが、そういうのはありますか?個人的な意見で。仮に、友達がキッチンを変えると言った時に、ここだけを押さえておけばいいよ、とアドバイスをするとしたらどこを指名する?
A.難しいですね。今の3社にTOTOとかパナソニックとかも入ってしまうかも。
Q.やっぱり見れば見るほどいいよ、と思うんですか?
A.いや、何に惹かれたのか、こっちが観察したいという感じですね(笑)
Q.職業病ですね(笑)?
A.場所にもよりますが、パナソニックもきれいなショールームになってたりしますから。
Q.そうなんですか?
A.はい。あと都市部辺りだったら、トーヨーキッチンも見てみると面白いです。
Q.ショールームの立地はこの辺りみたいに固まっていることはないんですか?
A.やはり距離がありますね。
Q.なかなかまとめて回るっていうのは難しいんですね。
A.私たちはある程度わかって見に行くからいいんですが、初めての方だとどこで何を見たかすらわからなくなっちゃうんですよ。それで人に伝えることが出来なくなってしまうのである程度整理ができる範囲がイイですよね。もしいろいろ見るなら、やっぱり頼れる人を連れていくとか。
そうですね、頼れる人を連れていくというのは鉄則かもしれませんね。
A.やっぱりそれでもクリンレディかな。クリンレディにして扉グレードで価格を抑えるとか。
Q.何か理由がありますか?
A.頑張ってクリンレディを入れて頂ければ20年は間違いなく使えますから。
Q.クリナップが一番自信をもって提案できるキッチンということですかね?
A.はい。
A.3~4回ですね。
1回目はさっらとクリナップのシステムキッチンの特徴を見に来てもらう。
2回目は具体的に建築図面から見積をとってもらいます。
3回目にお客様の予算もありますので、予算的にがんばるところ、がまんするところをきめてもらう感じですかね。
4回目は最終的に選んだものの確認が多いですね。
Q.それは決めた後に来る?
A.決めるまでですね。出来れば私の希望としては、決めた後も来てほしいんですよ。「どういうふうに収納するのか」とか「これはこんな感じでいいのかしら」とか。今も結構忙しいから、そういうのも仕事になるともっと忙しくなると思うんですが、そういう感じに出来たらいいと思うんですよね。
Q.理想のショールーム像とか?
A.はい。
Q.それは別にクリナップのお客様じゃなくてもいいですか?「どうやって使うのか見に来た」という感じの。
A.そうですね。クリナップのお客さんでなくても、と言うかいつかはその方も何かあるかもしれませんから。そういった意味では気軽にキッチンの使い方だったり、最近のキッチン事情みたいなものを見に来ていただければと思います。
Q.これからシステムキッチンを選ぶ方がいるとして、キッチンの賢い選び方とかアドバイスがあれば教えてください。
A.やっぱり時間をかけてほしいかな。慌てて決めずにね。事が始まるってわかったらなるべく早くいろいろ見た方がいいと思います。
Q.だいたいどれくらいの期間ショールームに回ったりするのが理想ですか?
A.半年前くらいから動けるといいですね。設計がどこで出来るか、新築かリフォームか、によって期間も難しいですが、設備は固めてしまう前に見た方がいいと思います。
Q.それはなぜですか?
A.図面が出来てしまうとそれで変えられないところが大きく出てきてしまいますよね。
例えば通路の幅はこれでいいのか?など、煮詰まる前には自分の希望ってわからないんですよ。何がしたいの?と言ってもわからないんですよね。
なので、わからないままでいいので、実物を体感できるところで見てもらった方がイイと思います。
Q.まずはクリナップに来て下さい、と言う事でよろしいでしょうか?
A.はい、そうです。お任せ下さい、って感じですね(笑)。
Q.お客さまに一番見て欲しいポイントは?
A.ショールームの展示は中身がからっぽではなくて全部詰まっている状態でお見せしているので、具体的に引き出しを開けて見て頂きたいのが一番ですね。抽象的、収納的という部分はできるだけ見ただけでわかるように展示しているので、そこはぜひ見に来ていただきたいですね。
Q.それを見るためにショールームに来て欲しいくらい?
A.はい。
Q.他メーカーさんにある機能でクリナップにも欲しいものってありますか?
A.あまりないですね。
Q.クリナップは今の商品で完結してしまう感じですか?
A.正直、最近見に行ってないということもあります。見に行った時は「あ、いいな」と心に残る点もあるんですよ。例えばパナソニックで対面で出てくる電動の吊戸棚は壊れない、と言われていますが「あれが壊れた時には大変だろうなぁ」と、”ケチつける”わけでなく素直に見てるつもりなんですよ。「動く(収納可能)レンジフード」がTOTOにありますが、機械で動く、ということは壊れることもあるんだろうなぁ、とか。うちの商品でもありますが、それより大事なものが動くみたいな感じで「これは動かなくてもいいかな」とか常にメリット、デメリットがあるので「これは完璧絶対いいよね」というのはあまり感じないんです。
Q.オートムーブ収納って壊れませんか?
A.壊れます。
Q.何年くらいで?
A.家電と同じモーターになるので当たり外れはあるんですが、上手くいけば10年は壊れないはず。頻度もあると思うので、簡単に何年というのは言いにくいですが、10年くらいが目安です。
Q.壊れた時はどこに問い合わせればいいですか?
A.もちろんクリナップです。クリナップは営業所が土日休みで営業マンに連絡がつかないし、水曜日が定休日だったり、何時から何時までと留守電になってしまうんですが、アフターサービスのフリーダイヤルがあるので、年間通して必ず受付だけはできるようになっています。朝9:00から夜8:00まで元旦以外の365日です。
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Q.ライバルメーカー、ライバルシリーズは?
A.全国それぞれのショールームがあると思うんですが、ここでは最近特に感じないですね。
Q.サンウエーブでもTOTOでも?
A.はい。お客様がどこで迷っているかはまちまちなので、いつもこれというのがあまりないんです。TOTOさんの場合あり、サンウエーブさんの場合ありで。
Q.だけどクリナップで決まっちゃう?
A.それはいろいろです。
Q.私の周りだけですか?
A.最近多いのが「サンウエーブさんも見てます」というお客様。1週間のうちにこの2件くらいありました。工務店さんによって、クリナップの他にタカラスタンダードに連れて行く場合はタカラスタンダードかな?というようなライバルが時々出てきますけれど、必ずここ、というのはないですね。サンウエーブ、TOTO、タカラスタンダードくらいですかね。INAXさんというのもあまりないですね。
Q.その辺はキッチンの商品力とかではなく、販売のほうの事情に左右されしまうというのが大きいんでしょうか?
A.それもあると思います。
Q.サンウエーブでは「パタパタ君」など特徴がわかりやすいですが、クリナップには「フロアコンテナ」以外で特徴はありますか?
A. キーワードで、となるとクリナップの場合は非常に難しいんですよ。抽象的になってしまうんですが、収納力とかそういうことでの勝負になってくると思います。収納に関して非常によく考えられている、というのが大きいです。あとは、レイアウトなど趣味の面が非常に豊富だと思います。
Q.クリナップのキッチンを買うお客さんの層ってだいたい決まっていると思うんですが、一番売れ筋の価格帯というのは幾らくらいですか?
A.150~200万円ですね。
Q.他メーカーはそれより低いんですか?
A.全体というのはどこからどこまでを区切るのかによるので、ちょっと難しい質問ですね。
Q.ただ実地で感じるのが150から200万円ですか?
A.ショールームで話していると、そうなりますね。
Q.私としては、クリンレディのような、扉の真ん中はBクラスのようなステージ辺りを選ぶんだったら、S.Sの下の方の扉のグレードにして、だいたい幾らくらい過ぎたらクリンレディからS.Sに乗り換える、という感じになりますか?
A.クリンレディは今5段階あります。上位でいくと1番2番になった時には、S.Sの下が狙えるんじゃないかと。なので結構はっきりしているんです。クリンレディのお客様のだいたいの売れ筋としては、3番目4番目の扉でほとんど決まってしまいます。
Q.逆に扉グレードのA,Sはあまり出ないんですか?
A.量としてはあまり多くないです。「扉でこれがすごく気に入った」と言っていただけるお客様はありますけど。
Q.年間どれくらいありますか?
A.割合はちょっと難しいです。
Q.何%とかは?
A.扉グレードA,Sにいくのは10%くらいです。
A.たぶん「価格が安いから」という理由の方はいないと思うんです。逆に、木の細かいところとか、いろいろ選びたいとか、こだわりがある方の方が多いと思います。
Q.価格が高いという事なんですが、それでも選んでもらえるというのは、何か理由があるんでしょうか?
A.やはり、収納だったり、ステンレスだったり、オプションのアイテムだったりとか魅力が全体的にあるんだと思います。
Q.オプションの話が出たんですが、「洗エールレンジフード」など今、クリナップにしかない商品があると思うんですが、その辺のところ教えて下さい。
A.おっしゃる通り「洗エールレンジフード」は、クリナップにしかない商品ですね。あとは乾物が専用でしまえる足元収納の一つ「ドライコンテナ」ですね。また冷暗保存に適しているキャビネット「蔵キャビネット」も他社さんには無い商品です。
Q.やはり他にないだけあってよく出ますか?
A.それ一つ入れるとオプションの金額が上がってしまうので、そのことを知らなくてショールームに来てそこで「十何万円上がります」「5~6万アップします」というのは、ちょっと厳しかったりするのでよく出るわけではないですが。でも、逆に「さすがだね」「こんなものまであるんだね」という感覚もあります。「さすがキッチンメーカーさん№1だよね」とはよく言われます。
Q.高いけど売れる?どこで惹きつけてるんですか?
A.最近、ユーザーさんはほとんど一目見て買われます。例えば100万円以上のキッチンだったりすると、ショールームが近くで実際見られるのであれば、工務店さん任せというよりご自身で足を運んでみて下さるので、そんな意味でショールームの力は大きいと思います。例えばマンションとかアパートなどうちの商品でも各案出しているなかで、お安い商品に関しては来場率は比較的少ないです。
A:収納性ですね。
あと、素材でいうとステンレス仕様のキャビネット構造をもつシステムキッチンのラインナップが多いです。
システムキッチン クリナップ ステンレスキャビネット構造 全景
Q:他のメーカーにはない収納性ということですか?
A:他のメーカーさんにもそれぞれの良さ、特長があると思いますが、細かい所が良く考えられている、という点です。
Q:例えばどんな所ですか?
A:「お鍋にはこんな大きさがあるからこの引き出し」みたいな感じですね。料理の時の動線で「この辺りで調味料をよく使うからボトルの調味料が入る引き出しはここに持ってきました」という感じもそうですね。こういう部分はショールームに来て体感していただいた方が分かりやすいと思います。
システムキッチン クリナップ 収納例 下段 シンク下
フロアコンテナにポータブルガスコンロ+土鍋やストック用ガスボンベまで収納可能です。
Q:実際にショールームに来る人がクリナップに決めてもらいうるお客さんですか?
A:そうだと思います。これはキッチン全体ではわからないですね。「とにかく安くていいから」と、知識のないまま決められているお客様もいらっしゃると思うので。